(出典 www.nikkansports.com)



1 風吹けば名無し

 「阪神秋季キャンプ」(1日、安芸)

 出てこい!右の和製大砲。阪神・井上一樹打撃コーチ(48)が1日、フリー打撃で陽川、中谷、江越らに“全球ホームラン指令”を出した。グラウンドで練習をストップし、約20分間の緊急座学を実施。
12球団ワーストの538得点、本塁打数はリーグ5位の94本と得点力不足を解消するため、伸び悩む和製大砲候補の潜在能力を引き出していく。

 メイングラウンドで行われていた打撃練習の回りがストップした。井上打撃コーチがケージ裏に呼び出したのは陽川、中谷、江越の右打者3人。本来ならティー打撃を行う時間で、“緊急座学”が開催された。

 伝えたかったのは3人が長打力を秘めたバッターであるということ。「あなたたちは、大きいの(本塁打)を打てるんだよ。(問題点の)分からない部分は一緒につき止めていこう」

 直前のフリー打撃ではゴロの打球が目立った。ホームランを打てるのに、なぜ打たない-。井上コーチはその思いをストレートに伝え、3選手は納得した様子で時折深くうなずく。その座学は約20分間にも及んだ。

 打撃練習に取り組む上での心構えとして伝えたのは、ゴロではなく本塁打を狙うこと。その効果はすぐさま発揮された。2セット目のフリー打撃。
陽川の柵越えは5本から10本に増え、中谷も3本から9本と3倍増になった。「自分のやらないといけないことをやっていきたい。僕自身、長打というのが持ち味なのでそういった確率を増やしていきたい」と陽川は力を込める。

 同コーチに課された使命の一つが右の長距離砲育成。「俺の仕事はみんなの数字を上げたり、頑張れるようにすること。その中の一つに誰かを成長させないといけないということもある。
チームとして、右の和製大砲というのをすごく望んでいる」と力を込めた。その思いは3選手だけでなく、今季チームで最も4番を務めた大山に対しても同じだ。

 「悠輔にこうしたらいいんじゃないかという中で、よくなってきていたからね」と、全体練習後の特打では1時間打ち終わった後、大山だけ10分間延長。最後は柵越えで締めさせるなど、ロングヒッター育成への方向性が見えてきた。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191102-00000024-dal-base