1 fusianasan :2021/10/26(火) 08:14:37.36

「スケボー禁止!」「スケボー禁止!」14歳と19歳のスケボー女王を取材して痛感した《日本ではスケボーをやる場所がない》問題(近藤篤)

"じゃあパークの外、どこか違う場所で楽しくタダでスケートできるかというと、公園内には至るところ、これでもか、というくらい「スケボー禁止!」の貼り紙が、何かスケボーに個人的な恨みでもあるのだろうか、と思うくらいに貼られてある。"

"「スケボーって、タトゥーして、ピアスして、ちょっとゴリゴリ系の人らが、一発行くわってイメージありますよね。確かにそういう子供たちもここに来ますけど、実際に話してみるととても素直だし優しいですよ。…」"

"スポーツとして認められれば、競技人口はさらに増えるだろうし、まわりの理解も深まるだろう。そして、スケートボードを経験したことのある大人が増えれば、公園や歩道でトリックの練習に励むスケートボーダーへの大人たちの視線もきっと優しくなっていく。"





2 fusianasan :2021/10/26(火) 08:15:49.12

 2016年の8月、ブラジルのリオデジャネイロで開かれたIOC総会で、新たなオリンピック競技の一つとして、スケートボードが承認されたというニュースが流れた。

 スケボーがオリンピック?

 満場一致で下されたその決定に、首を捻った人、違和感を覚えた人は多かった(と思う)。

 かくいう僕もその一人だった。

 別にスケボーを子供の遊びだと思ってはいなかったし、他のスポーツと比べて下に見ていたわけでもない。公園や歩道で夜遅くまで滑り倒すスケーターたちに敵愾心を抱いたこともない(若者に偉そうに言えるほどちゃんとルールを守って生きてきたわけじゃないから)。

 でも、スケボーとオリンピックという組み合わせはなんだかしっくりこなかった。

 陸上だってある、体操だってある、サッカーだって、アーチェリーだって重量挙げだってある、なのになんで今更スケボーが必要なんだろう?

 今になって考えてみると、たぶんあの違和感の理由は、ただ単に競技スポーツとしてのスケボーが僕にとっては新しすぎたことだった(もちろんIOCには別の事情もあったのだろうけれど)。

 歳をとればとるほど、新しいものをさらりと受け入れるのは難しくなってゆく。

 例えば2008年の夏、iPhoneという革新的なデバイスを手にした大人たちの多くは「こんなの特に必要ないよね」とクールに呟いていた。そして2021年の今、もうiPhoneなしでは生きられない人が世界中にごまんといる。

 きっとスケボーも同じようなものなのだろう。

 1940年代のアメリカで生まれたこの横乗り系スポーツは、大きく動き始めた新しい時代の中で、いつの間にか当たり前のものとして受け入れられてゆくのだと思う。

さくらともみじを巡る2泊3日の旅
 そんなことを考えながら、2021年の10月上旬、二人の金メダリスト、四十住さくらと西矢椛が育った場所を、本人たちへのインタビューも兼ねて2泊3日で回ってきた(さくらともみじを巡る2泊3日の旅、なんだか園芸雑誌の取材みたいである)。

 あらかじめ組まれた取材スケジュールには、彼女たちへのインタビューも入っていた。19歳と14歳、二人の年齢を足しても僕よりまだ20歳以上年下である。3歳児と猫の心を開くのはけっこう得意だけれど、思春期の女の子は難しい。インタビュー云々の前に、そもそも彼女たちとの会話そのものが成立するのだろうか?(まあ、なんとか成立した)

 訪れた場所は、四十住さくらの地元である和歌山県岩出市、西矢椛の地元である大阪府松原市、それから二人のスケーターにゆかりのある大阪府堺市と兵庫県神戸市の4カ所だ。

 岩出? そもそも名前すら知らないし、もちろん和歌山県内のどのへんに位置するのかもわからない。

 松原? 名前は聞いたことがあるけれど、こちらも具体的な位置はわからない(30年くらい前にバリ島で知り合った女の子がたしか松原の出身だった)。

 そして堺。堺といえば仁徳天皇陵、あるいは千利休が思い浮かぶ。でも今回は古墳の発掘調査に来たわけでもなく、侘び茶のお稽古に来たわけでもない。あくまでも目的はスケボーである。

 ちょっと寄り道して日本最大の前方後円墳を見学したかったけれど、堺市出身の同行編集者Pくんいわく、あんなもん横から見たらただのデカい林っすわ、と一言で却下された。

 その堺で足を運んだのは、市の東部に位置する大泉緑地、そしてそこから南西に6キロほど下ったところにある原池公園である。


3 fusianasan :2021/10/26(火) 08:16:09.59

>>2
西矢椛“6歳”の原点
 大泉緑地の方は初代オリンピック・ストリート女王、西矢椛ゆかりの地だ。かつては駐車場か何かだったのだろうか。緑地内には木製のセクションが雑に配置された手作り感満載のスケートパークがあり、気が向けば誰でもここでスケボーなり、BMXなりを楽しむことができる。

 くたびれたアスファルトの路面はガタガタだし、ランプには穴が空いていたりするけれど、それはそれでいい雰囲気を出している。何より入場無料なのが最大の魅力だ。常に厳しい視線に晒されるスケボー難民にとってはとてもありがたい場所である。

 6歳でスケボーを始めた西矢椛は当初、隣町の松原からこの大泉緑地内にあるスケートパークに通って技を磨いていた。ベタな言い方をすれば、この公園から金メダルへの道が始まったわけである。


6 fusianasan :2021/10/26(火) 08:16:30.75

>>3
「スケボー禁止!」「スケボー禁止!」

 もう一つの原池公園、ここは初代パーク女王、四十住さくらゆかりの場所である。阪和自動車道の高架下に作られたスケートパークには近未来的な雰囲気が漂っていて、なかなかフォトジェニックな空間である。パーク内にはコンクリート製のボウルがあり、ストリートからパークへと主戦場を移した四十住さくらは、一時期岩出市からここに通って練習していた。

 今発売中の雑誌Numberに掲載されている記事の中で、ページ数の関係で書ききれなかった原池公園について少し詳しく書こう。

 パークの入場料は1日利用で大人510円、子供(中学生以下)は310円。決して高くはないけれど、もし自分がスケボー大好きな中学1年生だったら、この料金でもやっぱりちょっと辛いかもしれない。1カ月毎日通ったら9000円、今時のお小遣いが月平均いくらなのかは知らないけれど、けっこう痛い出費である。

 じゃあパークの外、どこか違う場所で楽しくタダでスケートできるかというと、公園内には至るところ、これでもか、というくらい「スケボー禁止!」の貼り紙が、何かスケボーに個人的な恨みでもあるのだろうか、と思うくらいに貼られてある。


「大阪って人口は880万人もいてるのに、公営のパークって数えるほどしかないんですよ。大きなところはここか、熊取か大東、その3つくらいですし、大阪市内に至ってはゼロです。スケーター人口は大阪だけでも8万から9万人、そう考えたら公営パークはもっと増やさなあかんやろ、って僕は思うんですけどね」

 そう教えてくれたのは原池のパーク管理を市から委託されている株式会社PSJの営業部長、中嶋寛寿さんだ。

 63歳の中嶋さんはもう随分と昔からスケートボード関係の輸入や販売に関わってきた。スケーターの人口は毎年右肩上がりで増え続けているが、日本国内のスケートパークは大小合わせてもおよそ300くらいしかない。ちなみに、本場アメリカは3500くらいあるという。


7 fusianasan :2021/10/26(火) 08:16:56.08

>>6
「スケボーって迷惑やなあ」から「早くパーク作ったって」

やっぱり、スケボーに対する社会とか行政の理解、未だ全然足りない感じなんですか?

「スケボーって、タトゥーして、ピアスして、ちょっとゴリゴリ系の人らが、一発行くわってイメージありますよね。確かにそういう子供たちもここに来ますけど、実際に話してみるととても素直だし優しいですよ。ほとんどのスケーターはルールを守るし、ストリートで滑ってる子でも一定のレベルでルールは守ってます」

 だからこそ、じゃあどこで滑ればいいの? という彼らの問いに、ここで滑ったらええんやで、という答えをより多く提示してあげたいというのが中嶋さんの考えである。

「さくらちゃん、あるいはもみじちゃんが金メダル獲ったのはもちろん嬉しかったです。年甲斐もなく、手に汗握って応援してましたから(笑)。だけど、今回のオリンピックで何よりも良かったのは、大技にトライして失敗した競技者を、他の競技者同士で称え合うという光景をみんなが見てくれたことでした」

 あの心温まる光景を見て、スケボーって迷惑やなあ、カンカンうるさいなあ、って思っていた人たちの口から、早く彼らのためにパーク作ったってください、というセリフが聞こえてくるようになったそうだ。


9 fusianasan :2021/10/26(火) 08:17:16.46

>>7
「日本人は細かい部分を徹底的に詰めますから」

 中嶋さんに話を聞いた後は、その日たまたま原池に居合わせたプロスケートボーダーの山崎勇亀さんにも話を聞けた。

 PSJが主宰するスケートボードアカデミーの校長を務める山崎さんは、パークエリアに隣接して近日オープン予定のストリートエリアのセクションの配置を入念にチェックしていた。

 山崎さんは現在49歳、スケボーを初めて見たのは生まれ故郷の静岡県の沼津市、中学3年生の時だった。

「でもそれは本物のスケボーではなく、雑誌に載っていた写真だったんです。男性がスケボーに乗ってジャンプしてて。わ、飛べるんだ! と。東海道線に乗って東京まで行ってスケートボードをゲットして。それ以来もう、ずっとどっぷりです(笑)」

 自分だけのトリックを毎日毎日考えて練習していると、あっという間に5年、10年の月日が過ぎ去る。それがスケートボードというスポーツなんですと山崎さんはいう。

 彼が滑り始めた時、日本にはまだ競技会すらなかったが、今ではオリンピックの正式競技となり、しかも関西出身の女の子が二人も初代金メダリストとなった。

「スケボーってここまで来たのか! って感慨深いものがありました。メダルに関しては、誰かしらは獲るだろうなと。日本人は練習好きですし、細かい部分を徹底的に詰めていきますから。海外の選手は一発デカいことやったりすんですけど、練習はそんなにみっちりやらない。だから、ミスしなければ日本の選手がメダル獲る確率は高いだろうな、って」


10 fusianasan :2021/10/26(火) 08:18:17.45

>>9
スケボーは「遊び」から「スポーツ」へ

 原池を訪れた前日、僕は岩出市の造り酒屋の敷地内にある「さくらパーク」、四十住さくらの誰もが羨むようなプライベートパークを見学させてもらったばかりだった。

 やっぱり、練習できる環境って大事ですよね。

「確かに環境はすごく大事です。スケートボードは、昨日これができたから今日もできる、というものじゃない。繰り返し練習してどれだけ成功率を上げられるか、が鍵になりますから」

 でも、と山崎さんは付け加える。

「練習場が近くにあるから逆にダメになるって人もいますよ。いつでも練習できるから今日はいいや、って。要するに、そこは個人の問題です」

 山崎さんの考えによれば、スケートボードはまだ「遊び」から「スポーツ」への過渡期。この先さまざまな変化、例えば必要な筋力のトレーニング、怪我のリハビリ、あるいは専属のコーチ、といった新たな要素はほぼ間違いなく登場することになるという。

「スポーツとしてのスケートボードで上を目指すなら、歯を食いしばらなきゃいけない時は絶対に来ます。遊びなら諦めるような技でも、それが競技となればやるしかないですからね。遊びとしてのスケートボードにももちろん魅力はあるけれど、個人的にはスポーツとして認められるのはいいことだと捉えています」

 スポーツとして認められれば、競技人口はさらに増えるだろうし、まわりの理解も深まるだろう。そして、スケートボードを経験したことのある大人が増えれば、公園や歩道でトリックの練習に励むスケートボーダーへの大人たちの視線もきっと優しくなっていく。まあ、昔は自分もああだったからな、と。


11 fusianasan :2021/10/26(火) 08:19:00.32

>>10
「ここでのスケボーは禁止されてます!」

 取材からほぼ1週間後、僕はナンバー本誌用の原稿を書き上げて、自宅から歩いて15分ほどのところにある海岸まで散歩する。海岸の手前にはものすごく広い公営の駐車場があって、季節外れの海を訪れる車はほとんどない。

 そのだだっ広い空間を横切りながら、今からでもスケートボードに乗れるようになったら楽しいだろうな、と僕は考える。ここで練習すれば、誰にも迷惑はかけないしな、と。

 数日後、地元の友人がこんな話を教えてくれる。

 この間さ、あの駐車場でね、お父さんが小さな息子連れてスケボーの練習始めたら、係のおじさんがすっ飛んできて、ここはダメです! って叱られたんだって。おまけにそのおじさん、その後もう一回、今度は場内アナウンスで「ここでのスケボーは禁止されてます!」って、デカい声で叫んでたんだってさ。なんだかなーって感じだよね。

 大丈夫。あと2、3回オリンピックでさくらともみじが金メダルとれば、そういうのもきっとなくなるさ。


4 名無し募集中。。。 :2021/10/26(火) 08:16:17.03

メダルたち


5 名無し募集中。。。 :2021/10/26(火) 08:16:27.24

自動車レースもやるとこないよね


8 名無し募集中。。。 :2021/10/26(火) 08:17:09.19

やり投げをやる場所が無い事は問題にしなかったのにね


12 名無し募集中。。。 :2021/10/26(火) 08:19:44.26

手すりはスケボーのためにあるんじゃないんで


13 名無し募集中。。。 :2021/10/26(火) 08:24:24.23

単純にうるさい


14 名無し募集中。。。 :2021/10/26(火) 08:26:36.32

たいがいの公演だとサッカーも野球も禁止だよ